自分が二人になった。両親にも区別がつかない。それぞれ自分が本物だと主張するが、どちらも同じなので結論が出ない。
父親は困惑して半ば諦めている様子である。「まあ二人いたっていいじゃないか」とか言っている。
母親が「仕方がないわねぇ」と言って二人の手を引っ張って外に連れ出そうとした。すると、一方が外に出るのを嫌がり始めたので母親は何か判ったらしく、そのまま外に連れ出した。
外に出るのを嫌がったのは自分の影だったので、日の光を浴びると黒くなって元通り自分の足許に収まった。
という夢を見た。
Tuesday, November 23, 2004
Thursday, November 18, 2004
Tuesday, November 16, 2004
Sunday, November 14, 2004
こんな夢を見た。
Kの結婚披露宴である。会場はものすごく広くて誰がどこにいるのかよく判らない。かろうじて僕の両隣にはわざわざ広島から来たK.Tと前の会社のi部長が座っているのが判った。僕は体の真ん中からA型とB型に切り替えて両隣と話をしている。
「またハンドル変えたでしょ」と僕はK.Tに言った。
「そそ。あんまり意味はないんだけどね」
「びっくりしたよ、いきなり性転換したのかと思った」
「するわけないでしょー」
「で、新しいビルド使ってくれた?」とi部長が話し掛けてきた。
「一応インストールしてざっと使ってみましたよ」
「なんかあった?」
「あの路線でいいんじゃないですか?」
という感じで歓談していると、スピーチが回ってきてHが「若輩者ではございますが、既婚者を代表してお話しさせていただきます」と言って話し始めた。彼の感動的なスピーチに僕達はメロメロだった。Yの「感動した!」の一声でフォーマルな雰囲気が一気に消し飛んで、次第に披露宴どころじゃなくなってきた。
Kの結婚披露宴である。会場はものすごく広くて誰がどこにいるのかよく判らない。かろうじて僕の両隣にはわざわざ広島から来たK.Tと前の会社のi部長が座っているのが判った。僕は体の真ん中からA型とB型に切り替えて両隣と話をしている。
「またハンドル変えたでしょ」と僕はK.Tに言った。
「そそ。あんまり意味はないんだけどね」
「びっくりしたよ、いきなり性転換したのかと思った」
「するわけないでしょー」
「で、新しいビルド使ってくれた?」とi部長が話し掛けてきた。
「一応インストールしてざっと使ってみましたよ」
「なんかあった?」
「あの路線でいいんじゃないですか?」
という感じで歓談していると、スピーチが回ってきてHが「若輩者ではございますが、既婚者を代表してお話しさせていただきます」と言って話し始めた。彼の感動的なスピーチに僕達はメロメロだった。Yの「感動した!」の一声でフォーマルな雰囲気が一気に消し飛んで、次第に披露宴どころじゃなくなってきた。
Friday, November 12, 2004
Wednesday, November 10, 2004
こんな夢を見た。
WWDCに参加する事になった。出発する前に家に両親が来て「まぁ気をつけて」とか言いながら酒を飲んだ。結局遅くまで飲んでしまい、翌朝ズキズキする頭で家を出た。出掛けに母親が僕が読みかけの「十二国記」の下巻を「借りるね〜」と言って持って行ってしまった。
手荷物は金魚の水槽一つであった。行く先々で「かわいいね」と言われるけど、ごく普通の和金である。懐かしいメンバーと合流してバスに乗る。でも外の風景を見ているとどうやらサンフランシスコではなく、シルクロード方面らしく、もうもうと砂煙が上がっている。Bと僕はこういうのもいいよねと荷物をくくり付けたバスの天井で夕日を眺めた。
折角だからとロプノールまで足を伸ばして観光した。
ぶらぶらしていると「日本の方?」と声をかけられた。アラブ系の彫りの深い男が立っていた。WWDCに参加しているデベロッパーだと言う。
「日本は懐かしい」と彼は言った。「昔は私は歌手ですよ。何度も日本に行った」
「へー、すごいねぇ。で、なんて歌?」と言うと彼は出だしを歌ってくれた。
「もしかして」とBがインターネットで検索してくれた。PowerBookで80年代に結構流行った曲のビデオクリップが流れた。
「そうそう。これですこれこれ」と彼が言った。その後ヒット曲に恵まれず、歌手を辞めて今はプログラマーとして働いているそうだ。
僕とBはずいぶん変わっちゃったねぇと言ってPowerBookと彼を見比べた。
WWDCに参加する事になった。出発する前に家に両親が来て「まぁ気をつけて」とか言いながら酒を飲んだ。結局遅くまで飲んでしまい、翌朝ズキズキする頭で家を出た。出掛けに母親が僕が読みかけの「十二国記」の下巻を「借りるね〜」と言って持って行ってしまった。
手荷物は金魚の水槽一つであった。行く先々で「かわいいね」と言われるけど、ごく普通の和金である。懐かしいメンバーと合流してバスに乗る。でも外の風景を見ているとどうやらサンフランシスコではなく、シルクロード方面らしく、もうもうと砂煙が上がっている。Bと僕はこういうのもいいよねと荷物をくくり付けたバスの天井で夕日を眺めた。
折角だからとロプノールまで足を伸ばして観光した。
ぶらぶらしていると「日本の方?」と声をかけられた。アラブ系の彫りの深い男が立っていた。WWDCに参加しているデベロッパーだと言う。
「日本は懐かしい」と彼は言った。「昔は私は歌手ですよ。何度も日本に行った」
「へー、すごいねぇ。で、なんて歌?」と言うと彼は出だしを歌ってくれた。
「もしかして」とBがインターネットで検索してくれた。PowerBookで80年代に結構流行った曲のビデオクリップが流れた。
「そうそう。これですこれこれ」と彼が言った。その後ヒット曲に恵まれず、歌手を辞めて今はプログラマーとして働いているそうだ。
僕とBはずいぶん変わっちゃったねぇと言ってPowerBookと彼を見比べた。
Tuesday, November 09, 2004
Monday, November 08, 2004
Friday, November 05, 2004
僕は街に出た。もちろん今も街は異形の者に占領されている。しかし、僕には雷がある。そんな僕の所へ大勢の人間が集まってきた。同じように雷を操るものもいた。どうやら僕達が操るのは静電気の塊らしい。
ある情報によれば、川下に巨大な地下シェルターがあって、何人かがそこに避難しているらしい。なるほど。そして僕達はゾロゾロと川を下って行った。
僕達は海に着いた。僕達の立つ突堤の下にシェルターはあった。
中には数人の人間がひっそりと暮らしていた。彼らは長い事外に出ていなかったので異形の者をただ恐れているだけだった。僕達は雷の話を彼らに聞かせた。
シェルターの扉をノックする音がした。「私よ。帰ってきたわ。扉を開けて」
シェルターの人間によると、しばらく前に外に飛び出して行った女性の声だと言う。しかし、モニターに映る彼女の姿はすでに鬼そのものだった。「開けてちょうだい」と鬼は言った。「こんな姿になってしまったけれど私は私よ」
「○○なんだな!?今開けてやるからな」と一人の男が言った。
「危険すぎますよ。彼女は鬼になってしまったんですよ」と僕。
「彼女は彼女だ!」
「これでも変わらないって言うんですか?」と言って僕は彼をモニターの前に連れて行った。
「...」
「開けてちょうだい!」
「頼む、開けてやってくれ」
「判りました。僕が開けます。皆さんは危険だから十分に下がっていて下さい。最悪の場合には...」そして僕は鍵を開いた。「さぁ、鍵は開いたよ」
そしてゆっくりと扉が開き、鬼である所の彼女もゆっくりとシェルターに入ってきた。後ろ手に扉を閉じ、鍵をかけた。「ああ、帰ってきたわ。私」と言って彼女は醜く笑った。次の瞬間、彼女は僕達に襲いかかってきた。
僕達は鬼に向かって手のひらを突き出した。雷は鬼を吹き飛ばした。
という夢を見た。
ある情報によれば、川下に巨大な地下シェルターがあって、何人かがそこに避難しているらしい。なるほど。そして僕達はゾロゾロと川を下って行った。
僕達は海に着いた。僕達の立つ突堤の下にシェルターはあった。
中には数人の人間がひっそりと暮らしていた。彼らは長い事外に出ていなかったので異形の者をただ恐れているだけだった。僕達は雷の話を彼らに聞かせた。
シェルターの扉をノックする音がした。「私よ。帰ってきたわ。扉を開けて」
シェルターの人間によると、しばらく前に外に飛び出して行った女性の声だと言う。しかし、モニターに映る彼女の姿はすでに鬼そのものだった。「開けてちょうだい」と鬼は言った。「こんな姿になってしまったけれど私は私よ」
「○○なんだな!?今開けてやるからな」と一人の男が言った。
「危険すぎますよ。彼女は鬼になってしまったんですよ」と僕。
「彼女は彼女だ!」
「これでも変わらないって言うんですか?」と言って僕は彼をモニターの前に連れて行った。
「...」
「開けてちょうだい!」
「頼む、開けてやってくれ」
「判りました。僕が開けます。皆さんは危険だから十分に下がっていて下さい。最悪の場合には...」そして僕は鍵を開いた。「さぁ、鍵は開いたよ」
そしてゆっくりと扉が開き、鬼である所の彼女もゆっくりとシェルターに入ってきた。後ろ手に扉を閉じ、鍵をかけた。「ああ、帰ってきたわ。私」と言って彼女は醜く笑った。次の瞬間、彼女は僕達に襲いかかってきた。
僕達は鬼に向かって手のひらを突き出した。雷は鬼を吹き飛ばした。
という夢を見た。
街は異形の者共に占領された。彼らは人間を見つけると容赦なく襲いかかる。僕達はなす術も無く家に閉じこもっているしかなかった。
僕達のメンバーは男二人女二人でもう何日も外に出ていなかった。僕と恋人とその母親。もう一人の男とは面識がなかったが、彼は異形の者の情報をたくさん持っていた。彼によると異形の者は雷を嫌うのだそうだ。
「つまりね」と彼が言った。「どんな小さなものでもいいという事だ。電子ライターの火花でもね」
ある土砂降りの日、彼は外に出ると言い出した。
「チャンスなんだ。外を見ろよ。上手い具合に雷はゴロゴロいっているし、どうしても残してきた仲間の事が気になるんだ」そう言って彼は家を出て行った。
雨と雷は深夜まで続いた。残された僕達は家の中でじっとしている他は相変わらずなす術がなかった。
玄関のチャイムが鳴った。僕は男の名前を呼んだ。
「ああ、俺だ。開けてくれ」と男の声が答えた。僕は鍵を開けた。ずぶぬれの男が細く開いたドアからするりと入ってきた。ドアを閉めようとしたその時、表からすごい力でドアを開けようとする異形の者の姿があった。男はつけられていたのだ。
「ライターを!早く!」と僕が叫ぶよりも早く、恋人とその母親がドアにしがみついた。男が二度三度とライターを点けたが、ドアの外にいる異形の者の目に入らないのかさっぱり効果がなかった。もうダメだと思ったその時、僕の手のひらから青白い光が飛び出して、ドアと、ドアの向こうの異形の者を吹き飛ばした。
そうして僕は街に出た。雷を操る事の出来る僕にもう怖いものはなかった。
という夢を見た。
僕達のメンバーは男二人女二人でもう何日も外に出ていなかった。僕と恋人とその母親。もう一人の男とは面識がなかったが、彼は異形の者の情報をたくさん持っていた。彼によると異形の者は雷を嫌うのだそうだ。
「つまりね」と彼が言った。「どんな小さなものでもいいという事だ。電子ライターの火花でもね」
ある土砂降りの日、彼は外に出ると言い出した。
「チャンスなんだ。外を見ろよ。上手い具合に雷はゴロゴロいっているし、どうしても残してきた仲間の事が気になるんだ」そう言って彼は家を出て行った。
雨と雷は深夜まで続いた。残された僕達は家の中でじっとしている他は相変わらずなす術がなかった。
玄関のチャイムが鳴った。僕は男の名前を呼んだ。
「ああ、俺だ。開けてくれ」と男の声が答えた。僕は鍵を開けた。ずぶぬれの男が細く開いたドアからするりと入ってきた。ドアを閉めようとしたその時、表からすごい力でドアを開けようとする異形の者の姿があった。男はつけられていたのだ。
「ライターを!早く!」と僕が叫ぶよりも早く、恋人とその母親がドアにしがみついた。男が二度三度とライターを点けたが、ドアの外にいる異形の者の目に入らないのかさっぱり効果がなかった。もうダメだと思ったその時、僕の手のひらから青白い光が飛び出して、ドアと、ドアの向こうの異形の者を吹き飛ばした。
そうして僕は街に出た。雷を操る事の出来る僕にもう怖いものはなかった。
という夢を見た。
Wednesday, November 03, 2004
こんな夢を見た。
二等和室にいる。ぎゅうぎゅう詰めである。
僕は一人でぼけっとしている。ちょうど角の所なので少しは余裕があった。僕は一人旅だった。でも何人かの知り合いがいた。奥の方から顔見知りのショートヘアの女の子が僕の所に来た。
「どうしたの?」
「ううん」と彼女。
消灯の時間が来て、灯りが消されたが彼女はそこにころんと横になってしまい、自分の場所に戻る気配もなかった。まぁいいかと思って彼女の右側に寝た。そのまましばらく彼女と話をした。「存在」というものは在ると思えばそこに在り、無いと思えば無いのだというような話だ。そしてそのまま寝た。
夜中、二等和室の圧迫感で目が覚めてしまった。少しでも広く眠れるよう努力していると、彼女が目を覚ましてぼんやりと僕を見ていた。そして僕の方に近づいてきて僕の首に腕を回して「寝よ」と言った。彼女の体温を感じながら僕は再び眠りに落ちた。
二等和室にいる。ぎゅうぎゅう詰めである。
僕は一人でぼけっとしている。ちょうど角の所なので少しは余裕があった。僕は一人旅だった。でも何人かの知り合いがいた。奥の方から顔見知りのショートヘアの女の子が僕の所に来た。
「どうしたの?」
「ううん」と彼女。
消灯の時間が来て、灯りが消されたが彼女はそこにころんと横になってしまい、自分の場所に戻る気配もなかった。まぁいいかと思って彼女の右側に寝た。そのまましばらく彼女と話をした。「存在」というものは在ると思えばそこに在り、無いと思えば無いのだというような話だ。そしてそのまま寝た。
夜中、二等和室の圧迫感で目が覚めてしまった。少しでも広く眠れるよう努力していると、彼女が目を覚ましてぼんやりと僕を見ていた。そして僕の方に近づいてきて僕の首に腕を回して「寝よ」と言った。彼女の体温を感じながら僕は再び眠りに落ちた。
山の中を逃げ回っている。
岩だらけで、少し開けた場所に出た。そこには突如として山小屋風のコーヒーハウスがあった。人は?いる。何人か客がいる。まずいな。見つからないようにしなくちゃ。ふと足許を見ると「あった」。やっぱり「しるし」がある。やばい。奴らはここまで来てるんだ。前方に苔に覆われた古い石の階段が下に延びている。店からはちょうど死角になっている。僕は走った。よし、見つからなかった。その時、僕が今来た方から話し声が聞こえてきた。見ると、ハイキングに来た中学生のようだった。あくまでも「中学生のよう」だ。断定は出来ない。とっさに僕はカバンからエプロンを出して素早く着けた。コーヒーハウスの店員に化けたつもりだった。そのまま中学生は通り過ぎてしまった。やっぱりただの中学生だったのか。でもゆっくりはしていられない。とにかく逃げなくちゃ。
という夢を見た。
岩だらけで、少し開けた場所に出た。そこには突如として山小屋風のコーヒーハウスがあった。人は?いる。何人か客がいる。まずいな。見つからないようにしなくちゃ。ふと足許を見ると「あった」。やっぱり「しるし」がある。やばい。奴らはここまで来てるんだ。前方に苔に覆われた古い石の階段が下に延びている。店からはちょうど死角になっている。僕は走った。よし、見つからなかった。その時、僕が今来た方から話し声が聞こえてきた。見ると、ハイキングに来た中学生のようだった。あくまでも「中学生のよう」だ。断定は出来ない。とっさに僕はカバンからエプロンを出して素早く着けた。コーヒーハウスの店員に化けたつもりだった。そのまま中学生は通り過ぎてしまった。やっぱりただの中学生だったのか。でもゆっくりはしていられない。とにかく逃げなくちゃ。
という夢を見た。
こんな夢を見た。
小さなお店を経営している。
店を開けてガスに火を点けて、少し鍋を温める。材料を冷蔵庫から出して、生地を作ってから一呼吸置いてついでに沸かしたお湯をポットに入れてコーヒーを入れる。その頃には鍋もいい具合に温まっているので火を止める。コーヒーを飲んでいる間に生地も落ち着いてくる。材料も少しは柔らかくなってくる。それが毎日決まったルーチンだった。でも今日は鍋を火にかけた所でトイレに行きたくなった。僕の店にはトイレが無いのか壊れてるのか判らないけど、とにかく隣の店のトイレを貸してもらいに行った。
「悪いんだけど、トイレ貸してくれるかな?」と言ってトイレに向かおうとしたら、僕の前で一人の男が立ち上がって、彼もトイレに向かって歩き出した。悪いんだけど急いでるんだよねと僕は思って走ってトイレに行った。
ところが、トイレに入ったとたんに僕は時間の感覚をなくしてしまった。気が付いた時には上手く状況が飲み込めなかった。俺はこんな所で何をしている?鍋を...ガスから...!僕は慌てて隣の店を飛び出した。
帰り道の廊下でパンク少年が四五人もめていた。「あ。Aさーん。ちょっと聞いて下さいよ。こいつったらさー」とパンク少年が話し掛けてきた。今すごく急いでいるんだけどなぁ。
小さなお店を経営している。
店を開けてガスに火を点けて、少し鍋を温める。材料を冷蔵庫から出して、生地を作ってから一呼吸置いてついでに沸かしたお湯をポットに入れてコーヒーを入れる。その頃には鍋もいい具合に温まっているので火を止める。コーヒーを飲んでいる間に生地も落ち着いてくる。材料も少しは柔らかくなってくる。それが毎日決まったルーチンだった。でも今日は鍋を火にかけた所でトイレに行きたくなった。僕の店にはトイレが無いのか壊れてるのか判らないけど、とにかく隣の店のトイレを貸してもらいに行った。
「悪いんだけど、トイレ貸してくれるかな?」と言ってトイレに向かおうとしたら、僕の前で一人の男が立ち上がって、彼もトイレに向かって歩き出した。悪いんだけど急いでるんだよねと僕は思って走ってトイレに行った。
ところが、トイレに入ったとたんに僕は時間の感覚をなくしてしまった。気が付いた時には上手く状況が飲み込めなかった。俺はこんな所で何をしている?鍋を...ガスから...!僕は慌てて隣の店を飛び出した。
帰り道の廊下でパンク少年が四五人もめていた。「あ。Aさーん。ちょっと聞いて下さいよ。こいつったらさー」とパンク少年が話し掛けてきた。今すごく急いでいるんだけどなぁ。
都会の真ん中にポツンと残った三角形の森の中で暮らしている。三本の辺はそれぞれ交通量の多い道路と接している。森はそれほど広くはないけれど、小高い丘があって頂上から街の灯りが見下ろせた。僕は彼女と二人で裸で暮らしていた。アダムとイブみたいだ。
僕達の森の周囲には緑色の金網のフェンスがぐるりと囲んでいた。僕達は時々フェンスのそばまで行って車が通るのを見たりした。僕達は外に出ようとも思わなかったし、外の人々も森へ入ろうとはしなかった。
ある日、彼女が結婚しようと言い出した。でもその手続きのためには一度街へ出なければならなかった。彼女はどこからか服を持ってきて、まず私が先に家に行くからと言って先に森を出た。
「あなたも後から来るのよ」と言って僕達は別れた。
彼女が去ってしまってから、僕は生まれて初めて独りぼっちになったような気がして寂しくなった。
そして夜が来た。僕は丘のてっぺんに登って街の灯りを眺めた。あの赤い光は何だろう?車だろうか?夜の闇は静かに僕を包んでいた。
行かなくちゃ。彼女の家に。彼女が置いて言った服はどこだっけ?そう、向こうのフェンスの脇の所だっけ。僕は丘を降りて街へと繋がっているフェンスの脇の小径を走った。車が何台か通り過ぎてゆく。服は緩やかな斜面の上にあった。服を拾おうとしてしゃがむと小さな虫を見つけた。僕はそれをひょいと捕まえた。
そして僕は森を出た。彼女に家に着くと、宴会の準備をしていた。
「遅かったわね」と彼女。そして皆の笑顔。
僕は後ろから急かされるように食卓に着いた。そして宴会が始まった。僕と彼女と新しい家族と僕の森の虫で。
という夢を見た。
僕達の森の周囲には緑色の金網のフェンスがぐるりと囲んでいた。僕達は時々フェンスのそばまで行って車が通るのを見たりした。僕達は外に出ようとも思わなかったし、外の人々も森へ入ろうとはしなかった。
ある日、彼女が結婚しようと言い出した。でもその手続きのためには一度街へ出なければならなかった。彼女はどこからか服を持ってきて、まず私が先に家に行くからと言って先に森を出た。
「あなたも後から来るのよ」と言って僕達は別れた。
彼女が去ってしまってから、僕は生まれて初めて独りぼっちになったような気がして寂しくなった。
そして夜が来た。僕は丘のてっぺんに登って街の灯りを眺めた。あの赤い光は何だろう?車だろうか?夜の闇は静かに僕を包んでいた。
行かなくちゃ。彼女の家に。彼女が置いて言った服はどこだっけ?そう、向こうのフェンスの脇の所だっけ。僕は丘を降りて街へと繋がっているフェンスの脇の小径を走った。車が何台か通り過ぎてゆく。服は緩やかな斜面の上にあった。服を拾おうとしてしゃがむと小さな虫を見つけた。僕はそれをひょいと捕まえた。
そして僕は森を出た。彼女に家に着くと、宴会の準備をしていた。
「遅かったわね」と彼女。そして皆の笑顔。
僕は後ろから急かされるように食卓に着いた。そして宴会が始まった。僕と彼女と新しい家族と僕の森の虫で。
という夢を見た。
社長と彼の愛人と三人で旅に出る。僕は一応彼の秘書なのだ。
夜になって、ホテルの部屋で彼は酔って妙に僕に搦んでくる。ワシの酒が飲めんのか〜みたいな感じで散々わめき散らした後、大汗をかいて浴衣を脱ぎ始めた。
「シャワーでも浴びていらしたら?」と愛人が言った。
「うむ、そうするか」と社長が言って立ち上がった時、僕はこっそりと彼女の目を見た。彼女は僕に軽くウィンクをした。僕と彼女は通じ合っていて、今夜邪魔な社長を殺すつもりだった。これも二人の愛のためなのだ。
我々は刺客を雇った。昼間、僕がホテルの廊下を歩いていると、一匹の猫を見つけた。その猫を抱き上げると急に僕の指に噛み付いた。血が流れたが僕はじっと彼の目を見つめた。すると猫はぱっと指から離れて僕に詫びた。
「お見それしました。是非あなたのお役に立ちたいのですが」と猫は言った。そうして彼に社長を殺させる事になったのだ。
社長がシャワーに行っている隙に彼が現れた。今夜はネズミの格好をしている。
「何だい、それは?」と僕は聞いた。
「なるべく目立たないようにと思いまして...」と彼は言った。
「彼は今シャワーを浴びてるわ。お願いね」と彼女。
「任して下さい」と言って彼は走り出した。
そして。
「わははははは。猫ごときでやられるワシではないぞ。二人で小癪な真似をしおって...」と社長が言った。猫は首を掴まれて申し訳なさそうな顔をしていた。やっぱり。
僕と彼女は身を寄せ合って震えていた。
という夢を見た。
夜になって、ホテルの部屋で彼は酔って妙に僕に搦んでくる。ワシの酒が飲めんのか〜みたいな感じで散々わめき散らした後、大汗をかいて浴衣を脱ぎ始めた。
「シャワーでも浴びていらしたら?」と愛人が言った。
「うむ、そうするか」と社長が言って立ち上がった時、僕はこっそりと彼女の目を見た。彼女は僕に軽くウィンクをした。僕と彼女は通じ合っていて、今夜邪魔な社長を殺すつもりだった。これも二人の愛のためなのだ。
我々は刺客を雇った。昼間、僕がホテルの廊下を歩いていると、一匹の猫を見つけた。その猫を抱き上げると急に僕の指に噛み付いた。血が流れたが僕はじっと彼の目を見つめた。すると猫はぱっと指から離れて僕に詫びた。
「お見それしました。是非あなたのお役に立ちたいのですが」と猫は言った。そうして彼に社長を殺させる事になったのだ。
社長がシャワーに行っている隙に彼が現れた。今夜はネズミの格好をしている。
「何だい、それは?」と僕は聞いた。
「なるべく目立たないようにと思いまして...」と彼は言った。
「彼は今シャワーを浴びてるわ。お願いね」と彼女。
「任して下さい」と言って彼は走り出した。
そして。
「わははははは。猫ごときでやられるワシではないぞ。二人で小癪な真似をしおって...」と社長が言った。猫は首を掴まれて申し訳なさそうな顔をしていた。やっぱり。
僕と彼女は身を寄せ合って震えていた。
という夢を見た。
Tuesday, November 02, 2004
こんな夢を見た。
精神病院にいる。
毎日の日課である散歩に出る。
木の前で友達が呼んでいる。「ほら。こんなに実がついているよ」と言いながら、彼は木の実を食べている。見ると、丸い木の実の先からクリームみたいなものがにょろにょろ出ている。ふーん。僕はそれをじっと眺めるという行為をしばらく続けた。
またしばらく散歩していると、屋台がずらっと並んでいた。そうか、今日はお祭りだったっけ。ある屋台でおみくじを引かないかと職員のお姉さんに声をかけられた。
「さぁどうぞ!」と棒を渡されたが、なかなか出て来ないので、ブンブン振り回していたら二本出てしまった。お姉さんが、「じゃあ二つあげようか」と言って後ろを向いた隙に僕はその場を離れた。だって運命が二つもあったら嫌だものね。
病院に戻ると食事の時間だった。当番の女の子から20香港ドルをもらって食堂に行く。入り口で自分のも買ってくれないかと言って、訳の分からないお札を渡そうとする人たちを振り切って食堂に入る。中ではお姉さんがおみくじを持って僕を待っていた。
時は流れて、僕達は病院を出た。
僕達は社会復帰するために親元には戻らず、男8人、女1人で共同生活を始めた。まぁ、なんとかうまくやっていたはずだった。事件はある日突然起こった。
僕が外から戻ると、部屋で何人かがもめていた。「わかったわ。すればいいのよ。ね、そうでしょう。行こ!」と彼女は言って一人の男の手を取り部屋を出ようとした所で僕とぶつかった。
「どいてよ。私、彼と寝るんだから」
「どして?」と言って僕は男の目を見た。おどおどしている。それから皆の方を見た。同じくおどおどして下を向いている。
「どしたの?みんな。話してくれよ」と僕は言った。
「要するに」と落ち着いてから彼女が言った。「私がもっと皆の事を好きになればいいのよ。やりたい時にすればいいのよ」
「でもそんなことしたって、何も変わらないよ。君が傷付くだけじゃなくて、みんな傷付く」と言いながら、僕は彼女と寝た事があった。それも何度か。
「いいんじゃないのか?彼女がそう言ってるんだし」と一人が僕に言った。彼ももしかしたら彼女と寝てるんじゃないかなと思った。
彼女はしばらく一人にして欲しいと言って隣の部屋へ消えた。残された我々は手持ち無沙汰のまま座り込んでいた。僕は机の上にあった手紙を整理していた。昔の主治医からの手紙を読んで、ああ、返事を書かなくちゃなぁと思ってがさごそと手紙をいじっていた。
「お前だってさ、その方がいいんじゃないのか?」と唐突にさっきの男が言った。
「え?」
「俺知ってるんだ。お前と彼女のコト」と彼は「コト」にアクセントを置いて言った。「隠さなくたっていいんだ。判ってるんだからさ」
それを聞いて皆が一斉に僕に言葉を投げかけた。
「お、おいら、し、知らなかったよ、な、なぁ」
「隠し事は良くないよ」
「そうだそうだ」
僕は混乱の渦の中に放り込まれた。
精神病院にいる。
毎日の日課である散歩に出る。
木の前で友達が呼んでいる。「ほら。こんなに実がついているよ」と言いながら、彼は木の実を食べている。見ると、丸い木の実の先からクリームみたいなものがにょろにょろ出ている。ふーん。僕はそれをじっと眺めるという行為をしばらく続けた。
またしばらく散歩していると、屋台がずらっと並んでいた。そうか、今日はお祭りだったっけ。ある屋台でおみくじを引かないかと職員のお姉さんに声をかけられた。
「さぁどうぞ!」と棒を渡されたが、なかなか出て来ないので、ブンブン振り回していたら二本出てしまった。お姉さんが、「じゃあ二つあげようか」と言って後ろを向いた隙に僕はその場を離れた。だって運命が二つもあったら嫌だものね。
病院に戻ると食事の時間だった。当番の女の子から20香港ドルをもらって食堂に行く。入り口で自分のも買ってくれないかと言って、訳の分からないお札を渡そうとする人たちを振り切って食堂に入る。中ではお姉さんがおみくじを持って僕を待っていた。
時は流れて、僕達は病院を出た。
僕達は社会復帰するために親元には戻らず、男8人、女1人で共同生活を始めた。まぁ、なんとかうまくやっていたはずだった。事件はある日突然起こった。
僕が外から戻ると、部屋で何人かがもめていた。「わかったわ。すればいいのよ。ね、そうでしょう。行こ!」と彼女は言って一人の男の手を取り部屋を出ようとした所で僕とぶつかった。
「どいてよ。私、彼と寝るんだから」
「どして?」と言って僕は男の目を見た。おどおどしている。それから皆の方を見た。同じくおどおどして下を向いている。
「どしたの?みんな。話してくれよ」と僕は言った。
「要するに」と落ち着いてから彼女が言った。「私がもっと皆の事を好きになればいいのよ。やりたい時にすればいいのよ」
「でもそんなことしたって、何も変わらないよ。君が傷付くだけじゃなくて、みんな傷付く」と言いながら、僕は彼女と寝た事があった。それも何度か。
「いいんじゃないのか?彼女がそう言ってるんだし」と一人が僕に言った。彼ももしかしたら彼女と寝てるんじゃないかなと思った。
彼女はしばらく一人にして欲しいと言って隣の部屋へ消えた。残された我々は手持ち無沙汰のまま座り込んでいた。僕は机の上にあった手紙を整理していた。昔の主治医からの手紙を読んで、ああ、返事を書かなくちゃなぁと思ってがさごそと手紙をいじっていた。
「お前だってさ、その方がいいんじゃないのか?」と唐突にさっきの男が言った。
「え?」
「俺知ってるんだ。お前と彼女のコト」と彼は「コト」にアクセントを置いて言った。「隠さなくたっていいんだ。判ってるんだからさ」
それを聞いて皆が一斉に僕に言葉を投げかけた。
「お、おいら、し、知らなかったよ、な、なぁ」
「隠し事は良くないよ」
「そうだそうだ」
僕は混乱の渦の中に放り込まれた。
街に謎の男がやってきた。
「こんにちは。いや良いナイフをお持ちですな!」と彼は言った。僕はドキッとした。僕がナイフを持ち歩いている事は誰も知らないはずだった。
「いや、これは失礼。私、ソルトレイクという一介の貿易商でしてね」と彼は言った。変な名前だと僕は思った。
「こういう商売をしておりますとね、相手の人間が一体何に興味をお持ちなのか、判ってしまうんでございますよ」
僕はどうして判るのかと聞いた。
「なに、顔に出てくるものなんですよ、そういうことはね」と言って彼は笑った。
そうして僕は彼に興味を持った。
ある日、ソルトレイクを家に連れて行った。応接間に入って母と挨拶を済ませると、彼はそこらにあるものをしげしげと見て回った。ギターをポロンと鳴らしたり、ナイフを見ては「ホウ、なかなかのものでございますな」と言って僕にウィンクをした。母は僕にこんな知り合いがいたのかとちょっと驚いているようだった。そこへ父が帰ってきた。ソルトレイクは父に挨拶をした。
「初めまして。私、ソーゥルトレイクという一介の貿易商でございます。どうもお邪魔しております...」
しかし、父は彼の言葉を遮ってこう言った。「いや、お目にかかれて光栄だ。しかし我が家ではそう言うものは結構だ。お引き取り願いましょう」父は貿易商と聞いて、彼が何かを売りつけにきたのだと思ったのだ。僕が父に一言言おうとするのをソルトレイクは止めて、その代わり、父の目の前でパチンと指を鳴らした。すると父は突然、「さぁ、そこに腰掛けて。是非あなたの話を聞かせて下さい」と言った。呆然としている僕に、「さ、突っ立っていないで、あなたにも珍しいものを見せてあげましょう」と言った。
彼が見せてくれたのは「レイディオウ」という小さな箱だった。そして驚くべき事にそこから音楽が鳴ったり人が話したりするのだった。僕は中に小人でも入っているのかと聞いたが、ソルトレイクはニヤニヤ笑うだけで答えてくれなかった。
という夢を見た。
「こんにちは。いや良いナイフをお持ちですな!」と彼は言った。僕はドキッとした。僕がナイフを持ち歩いている事は誰も知らないはずだった。
「いや、これは失礼。私、ソルトレイクという一介の貿易商でしてね」と彼は言った。変な名前だと僕は思った。
「こういう商売をしておりますとね、相手の人間が一体何に興味をお持ちなのか、判ってしまうんでございますよ」
僕はどうして判るのかと聞いた。
「なに、顔に出てくるものなんですよ、そういうことはね」と言って彼は笑った。
そうして僕は彼に興味を持った。
ある日、ソルトレイクを家に連れて行った。応接間に入って母と挨拶を済ませると、彼はそこらにあるものをしげしげと見て回った。ギターをポロンと鳴らしたり、ナイフを見ては「ホウ、なかなかのものでございますな」と言って僕にウィンクをした。母は僕にこんな知り合いがいたのかとちょっと驚いているようだった。そこへ父が帰ってきた。ソルトレイクは父に挨拶をした。
「初めまして。私、ソーゥルトレイクという一介の貿易商でございます。どうもお邪魔しております...」
しかし、父は彼の言葉を遮ってこう言った。「いや、お目にかかれて光栄だ。しかし我が家ではそう言うものは結構だ。お引き取り願いましょう」父は貿易商と聞いて、彼が何かを売りつけにきたのだと思ったのだ。僕が父に一言言おうとするのをソルトレイクは止めて、その代わり、父の目の前でパチンと指を鳴らした。すると父は突然、「さぁ、そこに腰掛けて。是非あなたの話を聞かせて下さい」と言った。呆然としている僕に、「さ、突っ立っていないで、あなたにも珍しいものを見せてあげましょう」と言った。
彼が見せてくれたのは「レイディオウ」という小さな箱だった。そして驚くべき事にそこから音楽が鳴ったり人が話したりするのだった。僕は中に小人でも入っているのかと聞いたが、ソルトレイクはニヤニヤ笑うだけで答えてくれなかった。
という夢を見た。
「もうダメかもしれん」とそのおじいさんは言った。我々は松林の中を歩いていたが、そこにあるものは枯れてしまった松の木ばかりであった。おじいさんはかろうじて出た小さな芽を見つけると、僕を呼んでそう言った。
おじいさんの表情を見ながら、僕は日本の松はもう絶滅してしまうんだなぁと思った。
そのまましばらく歩いていると、一軒の家があった。「わしの家じゃよ」
おじいさんの家の裏にも松林があった。でもそれはさっきのように枯れた松林ではなかった。みんなきちんと青々とした葉を付けていた。でもよく見ると、大部分に「綿吹き虫」がついていた。おじいさんは僕の視線に気が付いて言った。「あの綿吹き虫はな、松を守ってくれるんじゃよ。あれがいないと松はみんな枯れちまうんじゃ」
僕はなるほどそんなものかと思った。
そして僕はおじいさんの家に招かれた。
門の前でおじいさんは急に「しまった」と言った。見ると、窓という窓に綿吹き虫が真っ白な綿をくっつけていた。
僕達は慌てて中に入った。家の中にはもちろん誰もいなかった。みんな綿吹き虫に襲われてしまったのだ。がらんとした家の中に僕達はいつまでも立ち尽くした。
という夢を見た。
おじいさんの表情を見ながら、僕は日本の松はもう絶滅してしまうんだなぁと思った。
そのまましばらく歩いていると、一軒の家があった。「わしの家じゃよ」
おじいさんの家の裏にも松林があった。でもそれはさっきのように枯れた松林ではなかった。みんなきちんと青々とした葉を付けていた。でもよく見ると、大部分に「綿吹き虫」がついていた。おじいさんは僕の視線に気が付いて言った。「あの綿吹き虫はな、松を守ってくれるんじゃよ。あれがいないと松はみんな枯れちまうんじゃ」
僕はなるほどそんなものかと思った。
そして僕はおじいさんの家に招かれた。
門の前でおじいさんは急に「しまった」と言った。見ると、窓という窓に綿吹き虫が真っ白な綿をくっつけていた。
僕達は慌てて中に入った。家の中にはもちろん誰もいなかった。みんな綿吹き虫に襲われてしまったのだ。がらんとした家の中に僕達はいつまでも立ち尽くした。
という夢を見た。
こんな夢を見た。
結局僕とH.Kは東京に帰らなくてはならなくなった。
今回の旅で出会った皆が見送りにきてくれる。
改札の所で、彼の事を好きな女の子がわんわん泣いている。彼は彼女の右手をしっかりと握りしめている。
僕は皆に元気でねと手を振り、わんわん泣いている女の子にもまた会おうね、と言う。彼女は空いている左手で僕の肩を掴んでまた泣く。僕は肩に乗っている彼女の左手をそっと掴んでその温かさを確かめた。
「良かったな」と彼に言った。彼は「ん?」と言って僕を見た。
「だから〜、こういう出会いがあって良かったね」
「お前だって」と彼。「○○さん(誰だかよく判らない)がいるでないの」
「関係ないよ」
「△△さんだっているじゃないか」
「それも関係ないって、ホント」と僕が言うと彼は急に真面目な顔になって、「そうか、お前の気持ちはよく判った」と言った。
僕はやっと彼もRの事を判ってくれたのかなと思った。
そして僕達の間でまた女の子がしくしく泣き始めた。
結局僕とH.Kは東京に帰らなくてはならなくなった。
今回の旅で出会った皆が見送りにきてくれる。
改札の所で、彼の事を好きな女の子がわんわん泣いている。彼は彼女の右手をしっかりと握りしめている。
僕は皆に元気でねと手を振り、わんわん泣いている女の子にもまた会おうね、と言う。彼女は空いている左手で僕の肩を掴んでまた泣く。僕は肩に乗っている彼女の左手をそっと掴んでその温かさを確かめた。
「良かったな」と彼に言った。彼は「ん?」と言って僕を見た。
「だから〜、こういう出会いがあって良かったね」
「お前だって」と彼。「○○さん(誰だかよく判らない)がいるでないの」
「関係ないよ」
「△△さんだっているじゃないか」
「それも関係ないって、ホント」と僕が言うと彼は急に真面目な顔になって、「そうか、お前の気持ちはよく判った」と言った。
僕はやっと彼もRの事を判ってくれたのかなと思った。
そして僕達の間でまた女の子がしくしく泣き始めた。
若夫婦の家に友人と二人で厄介になっている。その若夫婦の家には彼らの小さな娘が一人と、住み込みの女中が一人いた。
奥さんは僕の事が好きならしく、結ばれてしまう。
僕は奥さんと女中と三人でよく料理を作った。なかなか楽しく暮らしていた。
ある日、僕と友人と若夫婦の四人で庭に出て夕食をとった。
夫が娘を連れてくると言って席を外すと、奥さんは僕の友人がいるにもかかわらずピンクの唇で僕にキスをしてくる。これじゃあ口紅でバレちゃいますよ、と言いながらも僕は止めもしなかった。そんな僕達を友人は唖然として見つめていた。
そして夫が娘を連れて戻ってきたが、娘がだいぶぐずっているので彼はとてもカリカリしていた。
「いいから来なさい」
「いやぁ」
「来るんだ。さぁ、その手を離しなさい、離せと言っているのが判らないのか?」
そしてとうとう彼は娘を張り飛ばしてしまった。娘はものすごい音を立てて壁に激突した。
僕達は驚いて彼女の所へ飛んで行ったが、娘はもうぐったりとしていて、まず助かるまいと思われた。とにかく驚いてやってきた女中に119番させた。
その後で僕と友人は近所に飲みに出かけた。何やらロシア風の店だ。
「しかし」と僕はビールを飲みながら言った。「あれはまずかったよなぁ」
「うん...」と彼は言葉少なに言った。
「まずかった」
そこへもう一人友人がやってきたので、三人でしばらく飲んだ。そのうちに酔っぱらった二人が壁に落書きをし始めて、店のおばさんに二人とも追い出されてしまった。
「あのバカ共...」と僕は思う。「金払ってから逃げろよな」
そろそろ帰ろうと思ったが、財布の中には韓国ウォンと日本円しかなかった。
「ねえ、おっちゃん」と僕は店の親父に言った。「今手持ちが無いんだ。これから両替して来なくちゃ」
「ああ、いいよ。いっといで」
「じゃ、このカバン置いてくから。すぐ戻ってくるよ」と言って僕は店を出ようとした。
「いいよ、カバン持って行きなよ。あんたのこたぁ、ちゃんと判ってんだからさ」と言って彼は奥に消えた。
僕は何となく嬉しくなって店を出た。さて、どこに行って香港ドルを手に入れようかと思った。
という夢を見た。
奥さんは僕の事が好きならしく、結ばれてしまう。
僕は奥さんと女中と三人でよく料理を作った。なかなか楽しく暮らしていた。
ある日、僕と友人と若夫婦の四人で庭に出て夕食をとった。
夫が娘を連れてくると言って席を外すと、奥さんは僕の友人がいるにもかかわらずピンクの唇で僕にキスをしてくる。これじゃあ口紅でバレちゃいますよ、と言いながらも僕は止めもしなかった。そんな僕達を友人は唖然として見つめていた。
そして夫が娘を連れて戻ってきたが、娘がだいぶぐずっているので彼はとてもカリカリしていた。
「いいから来なさい」
「いやぁ」
「来るんだ。さぁ、その手を離しなさい、離せと言っているのが判らないのか?」
そしてとうとう彼は娘を張り飛ばしてしまった。娘はものすごい音を立てて壁に激突した。
僕達は驚いて彼女の所へ飛んで行ったが、娘はもうぐったりとしていて、まず助かるまいと思われた。とにかく驚いてやってきた女中に119番させた。
その後で僕と友人は近所に飲みに出かけた。何やらロシア風の店だ。
「しかし」と僕はビールを飲みながら言った。「あれはまずかったよなぁ」
「うん...」と彼は言葉少なに言った。
「まずかった」
そこへもう一人友人がやってきたので、三人でしばらく飲んだ。そのうちに酔っぱらった二人が壁に落書きをし始めて、店のおばさんに二人とも追い出されてしまった。
「あのバカ共...」と僕は思う。「金払ってから逃げろよな」
そろそろ帰ろうと思ったが、財布の中には韓国ウォンと日本円しかなかった。
「ねえ、おっちゃん」と僕は店の親父に言った。「今手持ちが無いんだ。これから両替して来なくちゃ」
「ああ、いいよ。いっといで」
「じゃ、このカバン置いてくから。すぐ戻ってくるよ」と言って僕は店を出ようとした。
「いいよ、カバン持って行きなよ。あんたのこたぁ、ちゃんと判ってんだからさ」と言って彼は奥に消えた。
僕は何となく嬉しくなって店を出た。さて、どこに行って香港ドルを手に入れようかと思った。
という夢を見た。
HとKの家に行く。
Hはもう何度も来ているらしく、どかどか上がり込んでしまった。
Kに電話が掛かってきて僕の後ろでしばらく話し込んでいた。その間手持ち無沙汰だったのでその辺にあったマンガを読んでいた。Hはちょっと用があるからと言って帰ってしまった。
夕方になって電話を終えたKは、ごめんねーと謝りながら夕飯の支度を始めた。こたつに入ってKの手料理を食べる。どう?と聞かれたので、素直にとてもおいしいですよと答えた。
Hがネクタイを締めて戻ってきた。外はいつの間にか雨が降り始めたらしく、びしょぬれである。洗濯物を取り込まなくちゃと言って皆で階段を上がって二階に行った。
二階へ出るともう海だった。灰色をした海面に小さな岩が点在している。彼女の洗濯物はそのまた先の岩にあった。僕は岩の上をぴょんぴょんと飛んで洗濯物を取り込みに行った。でも僕が取ってきたのは別の人の洗濯物で、Kはちょっとがっかりしたみたいだった。
という夢を見た。
Hはもう何度も来ているらしく、どかどか上がり込んでしまった。
Kに電話が掛かってきて僕の後ろでしばらく話し込んでいた。その間手持ち無沙汰だったのでその辺にあったマンガを読んでいた。Hはちょっと用があるからと言って帰ってしまった。
夕方になって電話を終えたKは、ごめんねーと謝りながら夕飯の支度を始めた。こたつに入ってKの手料理を食べる。どう?と聞かれたので、素直にとてもおいしいですよと答えた。
Hがネクタイを締めて戻ってきた。外はいつの間にか雨が降り始めたらしく、びしょぬれである。洗濯物を取り込まなくちゃと言って皆で階段を上がって二階に行った。
二階へ出るともう海だった。灰色をした海面に小さな岩が点在している。彼女の洗濯物はそのまた先の岩にあった。僕は岩の上をぴょんぴょんと飛んで洗濯物を取り込みに行った。でも僕が取ってきたのは別の人の洗濯物で、Kはちょっとがっかりしたみたいだった。
という夢を見た。
Monday, November 01, 2004
夜、電車に乗っている。
でも乗り過ごしてしまう。しかも乗り過ごした事に気付いたのだが、なに、遠回りになるがこのまま乗っていれば家に着けるだろうと思ってずっとその電車に乗る事にしてしまった。
しかし、行けども行けども自分の知らない駅に着く。さすがの自分もおかしいと思ってある駅で降りる事にした。降りてみて判ったのは、そこが長野県である事。そしてまだ東京へ帰る事が出来るという事だった。
ぽつねんと反対側のホームまで歩く。
自分が辿り着いたのは路面電車のホームであった。自分の立っているすぐ後ろは民家である。これで本当に家に帰れるのか知らんと心細くなる。ホームには自分の他にもう四、五人立っていた。我々の目の前の路面を五つくらいの女の子が駆け抜けて行った。ああいう事をしてはいけないと言わないのは親の怠慢に他ならないと自分の隣の若い女性が言った。自分もその通りだと思うと言った。
しばらくして、左手の方から坂をゆっくりと上ってくる灯りが見えた。
灯りの正体は四、五人は乗れる四輪の乗り合い馬車であった。ところが引いているのは馬ではなく、十四、五歳の少年であった。彼は今夜は祭りがあるのでどこそこまでは行かないと言う。しかし、自分はそこまでいかなければ家に帰る事が出来ない事が判っているので、彼に是非言って欲しいと頼んでみた。自分の他にもそこまで行かねばならぬ者がいたので少年は渋々ながら引き受けてくれた。
という夢を見た。
でも乗り過ごしてしまう。しかも乗り過ごした事に気付いたのだが、なに、遠回りになるがこのまま乗っていれば家に着けるだろうと思ってずっとその電車に乗る事にしてしまった。
しかし、行けども行けども自分の知らない駅に着く。さすがの自分もおかしいと思ってある駅で降りる事にした。降りてみて判ったのは、そこが長野県である事。そしてまだ東京へ帰る事が出来るという事だった。
ぽつねんと反対側のホームまで歩く。
自分が辿り着いたのは路面電車のホームであった。自分の立っているすぐ後ろは民家である。これで本当に家に帰れるのか知らんと心細くなる。ホームには自分の他にもう四、五人立っていた。我々の目の前の路面を五つくらいの女の子が駆け抜けて行った。ああいう事をしてはいけないと言わないのは親の怠慢に他ならないと自分の隣の若い女性が言った。自分もその通りだと思うと言った。
しばらくして、左手の方から坂をゆっくりと上ってくる灯りが見えた。
灯りの正体は四、五人は乗れる四輪の乗り合い馬車であった。ところが引いているのは馬ではなく、十四、五歳の少年であった。彼は今夜は祭りがあるのでどこそこまでは行かないと言う。しかし、自分はそこまでいかなければ家に帰る事が出来ない事が判っているので、彼に是非言って欲しいと頼んでみた。自分の他にもそこまで行かねばならぬ者がいたので少年は渋々ながら引き受けてくれた。
という夢を見た。
こんな夢を見た。
緑色のフェンスで外界と区切られた学校にいる。正面玄関の階段を上るとロビーがあって、そこに化け物が出る。
僕達は二階のロビーの扉に鍵をかけて、階段や手すりの部分にはレーザー光線をびっしりと張って化け物をとにかく封じ込める事に成功した。化け物はレーザー光線のカーテンの向こうで出口を探していた。
僕はため息をついて校舎を出て、学校の裏手に足を向けた。そこには古い公団住宅とちょっとした林があって僕のお気に入りの場所になっているのだ。あまりにも古いこの公団住宅にまだ住人がいるのかはよく判らない。三階のベランダの柵に足をかけたまま腐った死体は前回来たときのままだ。
僕は林の手前まで来て、林の奥に入ってしまいたかった。
でも僕は今来た道を引き返す事にした。
もうすぐ陽が落ちる。けだるい暑さの中、駄菓子屋でジュースを買った。
緑色のフェンスで外界と区切られた学校にいる。正面玄関の階段を上るとロビーがあって、そこに化け物が出る。
僕達は二階のロビーの扉に鍵をかけて、階段や手すりの部分にはレーザー光線をびっしりと張って化け物をとにかく封じ込める事に成功した。化け物はレーザー光線のカーテンの向こうで出口を探していた。
僕はため息をついて校舎を出て、学校の裏手に足を向けた。そこには古い公団住宅とちょっとした林があって僕のお気に入りの場所になっているのだ。あまりにも古いこの公団住宅にまだ住人がいるのかはよく判らない。三階のベランダの柵に足をかけたまま腐った死体は前回来たときのままだ。
僕は林の手前まで来て、林の奥に入ってしまいたかった。
でも僕は今来た道を引き返す事にした。
もうすぐ陽が落ちる。けだるい暑さの中、駄菓子屋でジュースを買った。
僕の家にYが訪ねてきた。彼と一緒に飯を食っていると窓の外で猫の鳴き声が聞こえてきた。窓を開けて下を見る。僕の家は十何階らしく、下にいる猫達はずいぶんと小さく見える。でも鳴いていたのは彼らではなく、僕の目の前三メートル程の所に張られた電線につかまっている猫であった。その猫は三メートル離れた僕の所へ飛び移ろうとしているのだという事がその真剣な眼差しから伺い知る事が出来た。僕は窓枠につかまり、身を乗り出した。そして猫は僕が差し伸べたてに向かってジャンプしたが、今一歩足りず、僕の人差し指を引っ掻いて真っ逆さまに落ちてしまった。しかし、猫はよろよろと立ち上がると左手にそびえる鉄柱にだいぶ苦労して登り、また電線を伝って僕の目の前まで来た。その目は本当に真剣そのものだった。僕は全身に力を入れ、出来る限り身を乗り出した。そして猫の目を見つめ心の中で「さぁ、来い」と言った。そして猫は再びジャンプして今度はしっかりと僕の腕に着地した。僕はすごく嬉しかった。これから始まるであろう、猫との生活を考えるととても幸せであった。
という夢を見た。
という夢を見た。
こんな夢を見た。
佐々木という男の運転する車に乗っている。が、どうしてだか判らないけれど車は大破して生き残ったのは僕と女の子が一人だけだった。後の皆は死んでしまった。僕達は廃墟の街を走っていたらしく、周りには誰もいないが、その代わり草木だけは元気でそこらの建物やらみんなぐしゃぐしゃに緑色を塗られているかのようだった。道路の草も深かった。
彼女と僕は奇跡的に怪我一つなかった。彼女に名前を聞いてみたが答えてはくれなかった。僕に対してあまりよい感情を抱いてはいないのかもしれない。とにかく二人で歩いていると、前の方から数人の男がやってきて、一体どうしたのかと聞いた。僕達は佐々木の運転する車に乗っていたのだが事故で生き残ったのは僕達二人だけなのだと説明した。すると、彼らの指揮官と思われる男が、わかったと言い、彼の部下達に行けと叫んだ。僕と彼女は再び歩き始めた。
僕達は遂に人の住む世界に辿り着いた。僕達の目の前には蔦に絡まれた高い壁があり、その上を電車が走っていた。見ると、丸太で粗末なはしごを作ってなんとか壁をよじ登り、この廃墟の街から脱出しようとしている人々がいた。
雨が降り始めた。
彼らはボロ布をまとい、目だけがギラギラと光っていた。そうして懸命に丸太に縄をかけていた。
雨は激しく降っている。
夜になって、彼らははしごをくみ上げ、脱出を始めた。彼らは僕達に向かって早く来いと言わんばかりに手招きした。はしごを上ると壁の上に付いている柵を伝って駅のホームへ向かってカニのように歩き始めた。雨のせいで足許は滑りやすいし電車が通るたびに飛ばされないようにじっとしがみついていなければならないので大変だった。僕の後から来た何人かは落下してしまったようだ。
やっとの事でホームに着き、電車に乗った。座席に座ってもう一度彼女に名前を聞いてみた。彼女は微笑んでオダジマミユキと言った。オダジマミユキ?聞いた事が無い。僕は疲れがどっと出てきたので彼女の膝の上で目を閉じた。これから僕達がどこに行くのかさっぱり判らなかった。
佐々木という男の運転する車に乗っている。が、どうしてだか判らないけれど車は大破して生き残ったのは僕と女の子が一人だけだった。後の皆は死んでしまった。僕達は廃墟の街を走っていたらしく、周りには誰もいないが、その代わり草木だけは元気でそこらの建物やらみんなぐしゃぐしゃに緑色を塗られているかのようだった。道路の草も深かった。
彼女と僕は奇跡的に怪我一つなかった。彼女に名前を聞いてみたが答えてはくれなかった。僕に対してあまりよい感情を抱いてはいないのかもしれない。とにかく二人で歩いていると、前の方から数人の男がやってきて、一体どうしたのかと聞いた。僕達は佐々木の運転する車に乗っていたのだが事故で生き残ったのは僕達二人だけなのだと説明した。すると、彼らの指揮官と思われる男が、わかったと言い、彼の部下達に行けと叫んだ。僕と彼女は再び歩き始めた。
僕達は遂に人の住む世界に辿り着いた。僕達の目の前には蔦に絡まれた高い壁があり、その上を電車が走っていた。見ると、丸太で粗末なはしごを作ってなんとか壁をよじ登り、この廃墟の街から脱出しようとしている人々がいた。
雨が降り始めた。
彼らはボロ布をまとい、目だけがギラギラと光っていた。そうして懸命に丸太に縄をかけていた。
雨は激しく降っている。
夜になって、彼らははしごをくみ上げ、脱出を始めた。彼らは僕達に向かって早く来いと言わんばかりに手招きした。はしごを上ると壁の上に付いている柵を伝って駅のホームへ向かってカニのように歩き始めた。雨のせいで足許は滑りやすいし電車が通るたびに飛ばされないようにじっとしがみついていなければならないので大変だった。僕の後から来た何人かは落下してしまったようだ。
やっとの事でホームに着き、電車に乗った。座席に座ってもう一度彼女に名前を聞いてみた。彼女は微笑んでオダジマミユキと言った。オダジマミユキ?聞いた事が無い。僕は疲れがどっと出てきたので彼女の膝の上で目を閉じた。これから僕達がどこに行くのかさっぱり判らなかった。
Nの転校が発表された。まだ何日か先である。とても悲しい。悲しんでばかりもいられないので、お別れ会みたいなものを開いてやろうよと放課後、彼女が帰った後でみんなに言った。
すると、小学校の同級生のY.Tが、いいわ、やりましょうよと言った。僕は感動して泣いた。T.MかK.SかK,Kだかよく判らないけどその辺りが、まぁいいじゃないか、別に二度と会えなくなる訳じゃないんだしと言った。まぁその通りだ。
その時、K.NかA.Uが明日は英語があるのよと文句を言った。僕は、別に今日やる訳じゃないし、みんなそれぞれの都合もあるだろうけれど仲間なんだから出来るだけ参加して欲しいと中学生日記ばりに言った。
別の日、彼女が書いてくれた地図に従って彼女の新しい家へ行ってみた。電車を降りると底は山間の小さな町だった。なんというか、白壁の似合うような町で、街全体が妙に眩しかった。地図によれば駅からずいぶん歩く事になる。何しろバスなんか無いのだ。僕は黒光りする柱のある商店を覗いたり、鬱蒼とした緑を見ながら乾いた道を歩き続けた。
という夢を見た。
すると、小学校の同級生のY.Tが、いいわ、やりましょうよと言った。僕は感動して泣いた。T.MかK.SかK,Kだかよく判らないけどその辺りが、まぁいいじゃないか、別に二度と会えなくなる訳じゃないんだしと言った。まぁその通りだ。
その時、K.NかA.Uが明日は英語があるのよと文句を言った。僕は、別に今日やる訳じゃないし、みんなそれぞれの都合もあるだろうけれど仲間なんだから出来るだけ参加して欲しいと中学生日記ばりに言った。
別の日、彼女が書いてくれた地図に従って彼女の新しい家へ行ってみた。電車を降りると底は山間の小さな町だった。なんというか、白壁の似合うような町で、街全体が妙に眩しかった。地図によれば駅からずいぶん歩く事になる。何しろバスなんか無いのだ。僕は黒光りする柱のある商店を覗いたり、鬱蒼とした緑を見ながら乾いた道を歩き続けた。
という夢を見た。
こんな夢を見た。
二学期が始まった。どうやら高校みたいである。
今年の夏はとても寒かったので、九月から大抵の男子は詰め襟を着てきたし、女子も紺のセーラー服を来ていた。
担任のS先生(美術)の長ったらしい話も終わり、二学期第一日目も終わろうとしていた。S先生が僕の前に座っている男に努力賞だと言って一冊のスケッチブックを手渡した。次に僕の右隣に座っているNにも努力賞のスケッチブックを渡した。僕の分は無いんですかと聞くと、欲しかったら作品の提出状況を改善したまえと言われた。尤もである。
努力賞をもらった男がNに良かったねー、と話し掛けている。彼は僕という存在を無視して彼女にアタックした天晴れな男である。そのアタックを無視して僕と付き合っているのだから彼女はもっと天晴れである。
そうこうしているうちに二学期一日目が終わった。例の彼はNと帰ろうとチャンスを狙っている。Nは僕に一緒に帰ろうと言う。僕は彼女にそっと、だって見せつけちゃ悪いよと言うと、彼女もそっと、そうは思うけど、あたし達の気持ちの方が大事じゃない?と天晴れなことを言った。
彼女は僕の手を取って、さよなら!と言った。
僕は彼女に引っ張られながら、さ、さよなら〜と言った。
階段を下りると踊り場で級友がキャッチボールをしていた。ボールが僕達の方へ転がってきた。一人が、ヘイと言って構えている。左手で思いっきり顔面にぶつけてあげたら、どこ狙ってんだよ〜と怒ったので、顔〜と答えて逃げた。
二学期が始まった。どうやら高校みたいである。
今年の夏はとても寒かったので、九月から大抵の男子は詰め襟を着てきたし、女子も紺のセーラー服を来ていた。
担任のS先生(美術)の長ったらしい話も終わり、二学期第一日目も終わろうとしていた。S先生が僕の前に座っている男に努力賞だと言って一冊のスケッチブックを手渡した。次に僕の右隣に座っているNにも努力賞のスケッチブックを渡した。僕の分は無いんですかと聞くと、欲しかったら作品の提出状況を改善したまえと言われた。尤もである。
努力賞をもらった男がNに良かったねー、と話し掛けている。彼は僕という存在を無視して彼女にアタックした天晴れな男である。そのアタックを無視して僕と付き合っているのだから彼女はもっと天晴れである。
そうこうしているうちに二学期一日目が終わった。例の彼はNと帰ろうとチャンスを狙っている。Nは僕に一緒に帰ろうと言う。僕は彼女にそっと、だって見せつけちゃ悪いよと言うと、彼女もそっと、そうは思うけど、あたし達の気持ちの方が大事じゃない?と天晴れなことを言った。
彼女は僕の手を取って、さよなら!と言った。
僕は彼女に引っ張られながら、さ、さよなら〜と言った。
階段を下りると踊り場で級友がキャッチボールをしていた。ボールが僕達の方へ転がってきた。一人が、ヘイと言って構えている。左手で思いっきり顔面にぶつけてあげたら、どこ狙ってんだよ〜と怒ったので、顔〜と答えて逃げた。
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