僕は街に出た。もちろん今も街は異形の者に占領されている。しかし、僕には雷がある。そんな僕の所へ大勢の人間が集まってきた。同じように雷を操るものもいた。どうやら僕達が操るのは静電気の塊らしい。
ある情報によれば、川下に巨大な地下シェルターがあって、何人かがそこに避難しているらしい。なるほど。そして僕達はゾロゾロと川を下って行った。
僕達は海に着いた。僕達の立つ突堤の下にシェルターはあった。
中には数人の人間がひっそりと暮らしていた。彼らは長い事外に出ていなかったので異形の者をただ恐れているだけだった。僕達は雷の話を彼らに聞かせた。
シェルターの扉をノックする音がした。「私よ。帰ってきたわ。扉を開けて」
シェルターの人間によると、しばらく前に外に飛び出して行った女性の声だと言う。しかし、モニターに映る彼女の姿はすでに鬼そのものだった。「開けてちょうだい」と鬼は言った。「こんな姿になってしまったけれど私は私よ」
「○○なんだな!?今開けてやるからな」と一人の男が言った。
「危険すぎますよ。彼女は鬼になってしまったんですよ」と僕。
「彼女は彼女だ!」
「これでも変わらないって言うんですか?」と言って僕は彼をモニターの前に連れて行った。
「...」
「開けてちょうだい!」
「頼む、開けてやってくれ」
「判りました。僕が開けます。皆さんは危険だから十分に下がっていて下さい。最悪の場合には...」そして僕は鍵を開いた。「さぁ、鍵は開いたよ」
そしてゆっくりと扉が開き、鬼である所の彼女もゆっくりとシェルターに入ってきた。後ろ手に扉を閉じ、鍵をかけた。「ああ、帰ってきたわ。私」と言って彼女は醜く笑った。次の瞬間、彼女は僕達に襲いかかってきた。
僕達は鬼に向かって手のひらを突き出した。雷は鬼を吹き飛ばした。
という夢を見た。