Tuesday, November 02, 2004

街に謎の男がやってきた。
「こんにちは。いや良いナイフをお持ちですな!」と彼は言った。僕はドキッとした。僕がナイフを持ち歩いている事は誰も知らないはずだった。
「いや、これは失礼。私、ソルトレイクという一介の貿易商でしてね」と彼は言った。変な名前だと僕は思った。
「こういう商売をしておりますとね、相手の人間が一体何に興味をお持ちなのか、判ってしまうんでございますよ」
僕はどうして判るのかと聞いた。
「なに、顔に出てくるものなんですよ、そういうことはね」と言って彼は笑った。
そうして僕は彼に興味を持った。

ある日、ソルトレイクを家に連れて行った。応接間に入って母と挨拶を済ませると、彼はそこらにあるものをしげしげと見て回った。ギターをポロンと鳴らしたり、ナイフを見ては「ホウ、なかなかのものでございますな」と言って僕にウィンクをした。母は僕にこんな知り合いがいたのかとちょっと驚いているようだった。そこへ父が帰ってきた。ソルトレイクは父に挨拶をした。
「初めまして。私、ソーゥルトレイクという一介の貿易商でございます。どうもお邪魔しております...」
しかし、父は彼の言葉を遮ってこう言った。「いや、お目にかかれて光栄だ。しかし我が家ではそう言うものは結構だ。お引き取り願いましょう」父は貿易商と聞いて、彼が何かを売りつけにきたのだと思ったのだ。僕が父に一言言おうとするのをソルトレイクは止めて、その代わり、父の目の前でパチンと指を鳴らした。すると父は突然、「さぁ、そこに腰掛けて。是非あなたの話を聞かせて下さい」と言った。呆然としている僕に、「さ、突っ立っていないで、あなたにも珍しいものを見せてあげましょう」と言った。
彼が見せてくれたのは「レイディオウ」という小さな箱だった。そして驚くべき事にそこから音楽が鳴ったり人が話したりするのだった。僕は中に小人でも入っているのかと聞いたが、ソルトレイクはニヤニヤ笑うだけで答えてくれなかった。

という夢を見た。