こんな夢を見た。
二学期が始まった。どうやら高校みたいである。
今年の夏はとても寒かったので、九月から大抵の男子は詰め襟を着てきたし、女子も紺のセーラー服を来ていた。
担任のS先生(美術)の長ったらしい話も終わり、二学期第一日目も終わろうとしていた。S先生が僕の前に座っている男に努力賞だと言って一冊のスケッチブックを手渡した。次に僕の右隣に座っているNにも努力賞のスケッチブックを渡した。僕の分は無いんですかと聞くと、欲しかったら作品の提出状況を改善したまえと言われた。尤もである。
努力賞をもらった男がNに良かったねー、と話し掛けている。彼は僕という存在を無視して彼女にアタックした天晴れな男である。そのアタックを無視して僕と付き合っているのだから彼女はもっと天晴れである。
そうこうしているうちに二学期一日目が終わった。例の彼はNと帰ろうとチャンスを狙っている。Nは僕に一緒に帰ろうと言う。僕は彼女にそっと、だって見せつけちゃ悪いよと言うと、彼女もそっと、そうは思うけど、あたし達の気持ちの方が大事じゃない?と天晴れなことを言った。
彼女は僕の手を取って、さよなら!と言った。
僕は彼女に引っ張られながら、さ、さよなら〜と言った。
階段を下りると踊り場で級友がキャッチボールをしていた。ボールが僕達の方へ転がってきた。一人が、ヘイと言って構えている。左手で思いっきり顔面にぶつけてあげたら、どこ狙ってんだよ〜と怒ったので、顔〜と答えて逃げた。